大中小の集い

「大中恩の小品を歌う集い」 https://ohnaka100.hp.peraichi.com/ の説明と関連の?読みものです

協力者たち、そしていろいろなご縁

ところで、今回のイベント開催に踏み切れたのは、実のところまったくもって周りの人々のおかげなのです。

2年くらい前から、実はこんなことやりたいんだけどねえ… でもなあ… と方々で酒を飲むたび言うだけ言って煮え切らないこと夥しい私にとうとう業を煮やして、強力な顔ぶれを連れてきたから覚悟を決めやがれ、と言ってくれたのは、数年来の友人であり、毎日新聞の名物?記者である小国綾子さん。大中先生を取り巻き続けている人たちと私をもう一度繋いでくれたのも彼女でした。

そして、そこに巻き込まれてくれたのが、かれこれ長い付き合いになった合唱団、ひぐらしのアルトを支えるお二人、小野田光子さんと田中綾子さん。E.S.P.の常連でもあり、合唱団やイベントの運営経験豊富なお二人に「さてどうしましょう」と囲まれるに至って、ようやく覚悟が決まった矢先に、不思議な偶然が起こりました。

大中恩生誕100年プロジェクト『全国で咲かせよう 「大中恩」作品の花』(通称“花プロ”)の副実行委員を務めている、福井テレビ報道部の前川佳之さんが用事で東京に来るため、できれば会いたい、というお話があったのです。ツイッターなどではもちろんお名前を拝見しており、どうやら同い年らしいなと思っていた彼とのご縁は、彼が合唱団ひぐらしに訪問していただく形で繋がりました。

ひぐらしでの熱いプロジェクト紹介を聞いた私はその場で「私も6月に、大中先生のイベントをやります!」と口走っていました。まだ場所も何も決まっていないのに。しかももう半年を切っているというのに。

こりゃ、まずは付き合ってくれるピアニストを見つけなくては、と思ったときに、最初に頭に浮かんだのは清水史さんでした。師匠と呼んでも差し支えないほどの付き合いになる合唱指揮者、清水敬一さんの娘さん。3歳の頃から知っていて、いまや引く手数多の名ピアニスト。私のキャラをよく知る彼女なら、多少の無理難題も引き受けてくれるでしょう(ぉぃ)。しかし今からスケジュールは… と半ば諦めつつ連絡を取ってみたら、なんと6月30日なら空いているとのこと。どうやら風向きは悪くないようです。

即お付き合いをお願いして、会場探しに移ります。しかし案の定、ここは、という場所は全滅。公民館のような施設はまだ予約が始まっていない状態。ほうぼう当たっていく中で、最後に当てになったのはやはりひぐらしとの縁。この団体が時々練習場に使っていた会場、ステーションスタジオ幡ヶ谷がまだ空いていたのです。都内からのアクセスは上等、グランドピアノもある。もう音響とか細かいことを言っている場合ではありません。…とはいえ、なるべく経費を抑える面では、3ヶ月前抽選のいくつかの会場も魅力的なのですが…(ここはまだちょっと諦めてません…)

 

と様々な人の名前を並べてきてみれば、思い出したもうお二方。昨年の10月に、小田原帰りのロマンスカーで同じような話(これは、小田原の合唱団で“花プロ”に参加できないかなあ、という話でしたが)をしていた時に、どうもカワイ出版さんがアニバーサリーの出版プロジェクトをするらしいですよ、と教えてくれたのが、前述した田中綾子さんの旦那様 …という言い方は変ですね。人気作曲家の田中達也さん。それはいいねえと同調してくれたのが歌人で合唱指揮者の栗原寛さん。こうした話、周囲に同調してくれる人が居るというのは嬉しいもので、このお二人もまた、このイベントの地下水として存在してくれていたのでした。

 

今回歌う予定の「水のうた」は、私と前川さんが高校3年の時に歌ったNコン課題曲ですが、その歌詞のごとくこのイベントは「走り出」したのです。