大中小の集い

「大中恩の小品を歌う集い」 https://ohnaka100.hp.peraichi.com/ の説明と関連の?読みものです

ハーモニー春号

全日本合唱連盟の機関誌『ハーモニー』春号に、大中恩先生のことを語った座談会の記事が掲載されています。話者は、新実徳英さん、宮下俊也さん、相澤直人さん、進行役の辻秀幸さん。

お話は「あー、あるある」の連続で、とても楽しく読みましたが、私にとっては参加者の「私の5曲」がツボでした。先日の演奏会でもゲストとして話されていた宮下さんの選曲は、もうコール・Meg団員でないとあり得ないものばかり。とても共感しつつ、自分ならどうだろう? と考えてしまいました。

分かる人にしか分からない前提で、このブログの趣旨に則り、小品に絞って私の「5曲」を挙げてみます。

 

洋燈と話をする

掌のなかの天使

白い花束

水絵のなか

旅に出よう

春の風

せみを鳴かせて

 

…とりあえず7曲になってしまいました。元団員感では宮下さんといい勝負かも。

「駅にて」もいいんですが、あの長さになると小品というには…

組曲なら『愛ゆえに』とか『風のいざない』ですかねえ。大作に絞るならやはり『北廻船』。

 

…福井の特設合唱団、いいなあ…

 

うつむく青年

今日は男声合唱団WAKAGE NO ITARIさんの練習にお邪魔し、大中先生の男声合唱組曲『うつむく青年』を一緒に歌わせていただきました。滅多に歌う機会も聴く機会もない曲なので、無理を言って混ぜていただいたのですが、久しぶりに大中世界を満喫して、血が燃える、という感覚でありました。

改めて思ったのが、大中先生の合唱曲はハモってはいても基本的に「歌」の話法で書かれているなあ、ということ。音以上に歌に迫っていくことを強く要求されるけれども、だからこその充実感もある。

大中先生は男声合唱の響きを「純粋」と評して、とても好きだったそうです。この音を聴いたら先生は喜んだだろうなあ…

4/27(土)の演奏会(1345~西新井文化ホール)で、今度は聴く側になるのが今から楽しみです。

 

 

配布用の告知文書を作りました

フライヤーというほど立派なものではありませんが… 昨日から少しずつ配布を始めました。

イベントの内容が届くべきかたに届くことを願い、PDFのリンクを置いておきます。よろしくお願いいたします。

 

大中恩の小品を歌う集い」告知文書

https://drive.google.com/file/d/1gXQWRXd7fhfnCjAILl7OXCail-XbTanj/view?usp=drivesdk

会場決定!

いくつかの候補にアプローチを続けた甲斐あり、根津の「不忍通りふれあい館」の地下ホールを取ることができました。定員150名、200平米のスペースがあり、アクセスも良好、近隣の利便性も十分と、願ったり叶ったりの会場です。

これでいよいよ本格的に告知を開始できるのですが、大人数を収容可能となったので、思い切って参加費を一律1000円に下げることにしました。楽譜を購入いただく分の負担を少しでも下げたい、という思いからです。楽譜は所持してもらい、歌ってもらってなんぼのもの。どちらか1冊、できれば2冊とも手に入れて、歌いに来ていただけることを心から期待しております。が、ただ見物に来る、昔歌ったNコンの楽譜を引っ張り出して1曲だけ歌う、などの参加も大歓迎。ひとりでも多くの人と、大中作品を囲めればと思っております。

とはいえ、趣味として主催する私はともかく、大きい負担をかけるピアニストへの謝礼はなるべくはずみたいのです。というわけで、当日はピアニストに丸々渡す投げ銭箱を用意するつもりです。心ある皆様のご好意を、これまた期待させてくださいませ。

大中恩歌曲集3

全音楽譜出版社から、3月の新刊としてリリースされた新しい歌曲集。先日の歌曲演奏会では、多くの作品がこの楽譜から歌われていました。パンフレットにも記載がなく、特にアナウンスもなかったので気が付きませんでした…

100周年プロジェクトの一環としてリリースされたと言っていい内容で、大中先生らしい、というか私の好きな大中恩テイストの作品が目白押しで、眺めているだけで嬉しくなってしまいます。とはいえ、音域が広い作品が多く、私の力量ではとても歌えないものばかりなのは悔しいところですが。

それでも、先日の演奏会で特に私を魅了した『男性の詩による男声のための歌曲』全7曲はどうしても歌ってみたい曲ばかりで、ある曲についてはとうとう、歌える音域に移調した楽譜を勝手に作ってしまいました。大中先生ごめんなさい…。この曲、大中小の集いでご披露しても許されるかなあ。

歌曲というよりはソングと言いたくなるような、短くて楽しく、可愛らしい作品ばかりの楽譜集。お薦めです!

https://www.panamusica.co.jp/ja/product/32767

全音さんのサイトがたまたまリニューアル中だったので、パナムジカさんのサイトをリンクしました。)

大中恩歌曲の会〜歌い継ぐ〜

大中恩生誕100年記念プロジェクトの一環である演奏会、「大中恩歌曲の会〜歌い継ぐ〜」(3月17日、銀座王子ホール)を聴いてきました。

大中先生の奥様、清子さん(ソプラノ)とバリトンの春日保人さん、ピアノの渡辺研一郎さんの演奏による、近作や未出版作を含む多彩なプログラム。そば近くにいらっしゃる方ならではの選曲と演奏はとても素敵なものでした。個人的な思い入れもあり、どうしても阪田寛夫さんとの作品には強く共感してしまうのですが、やなせたかしさんとのコミカルな作品もとても楽しかった。

中盤には宮下俊也さんとのトークコーナーも設けられたのですが、ここではコール・Megのメンバーでもあった宮下さんの合唱トークも聞けました。今回のイベントでも歌う「旅に出よう」は、彼の推し曲のひとつということで“大中先生の大好きな6/8拍子が終わりのほうで2小節だけあって…”なんて一言も飛び出していました。

有名曲ばかりでない様々な作品を歌い、聴くことの意味を改めて思わされるステージに、とても刺激を受けた日でした。自分も頑張らないとなあ…(何を?)

3月頭時点の進捗状況

さて、3月になりました。この会も、表立った動きはまだほとんどありませんが、水面下では少しずつ進行しています。そのうちのひとつが会場のこと。

先日までは、交通の便こそ良いものの、そう広くない会場しか押さえられておらず、スタッフやら知り合いをやきもきさせておりました。主催者は、「コール・Megも小さい練習場でぎっしり詰まって歌ってたんだから大丈夫」などとのんびり構えていたのですが、周囲は「そんなんじゃ入り切らなくなるぞ」などと心配してくれまして。

そして3月1日、ちょっと交通の便こそ悪いものの、のびのび歌える広さの会場が取れました! すごい。しかしスタッフは「どうせなら音も少しは良いところを」とさらなる挑戦を続けてくれるようです。果たして最終的な会場はどこになるのか…。

 

ところで私の方には、「興味はあるけど初見は無理」という声が多数届いております。いや、さすがに私も数々の合唱団で練習指導は体験した身ですので、さすがにどんどん初見ではい次、と行くものだとは思っていません。

なるべく曲数を歌いたいため、パート単位で丁寧な、とは行きませんが、必要なレベルの譜読みサポートはもちろんいたしますので、あまり怖がらずに足をお運びいただければと思っております。とはいえ目標は新しい楽譜の2冊全曲(+α)を会場に響かせることなので、時短対策や楽しく音を作るための作戦をあれこれと頭の中で練っております。

内々では、大中先生の最晩年の作品を聴かせてくれるとの申し出も受けていますので、盛りだくさんな会にできそうです。引き続き、どうぞお楽しみに。